主な収蔵品

笙 銘元永丸

しょう めい げんえいまる

笙 銘元永丸 1管
慶俊作
総高52.1cm
平安時代後期 元永元年(1118)
井伊家伝来資料

17本の竹管を束ねてあり、和音を演奏します。この笙は、平安時代に遡る古楽器。竹管に銘記があって作者と制作年が明らかです。慶俊(けいしゅん)は奈良の菩提山・正暦寺の僧で、彼の作る笙は、名器として有名でした。白河上皇(1053~1129)が、和歌山の熊野に参詣する際、宝物として奉納するために作ったとあります。竹管を差し込む匏(ほう)は、江戸時代の作で、蒔絵で岩に灌木が描かれています。

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