展覧会

伝承のなかの戦国
-古城図・布陣図・合戦記-

開催期間:令和2年/2020年5月23日(土)~6月9日(火)

日本の戦国時代(15世紀半~16世紀)は、中央の国家権力が弱体化したことにより、社会の秩序が大きく変動した時代でした。武家領主だけでなく、都市民や農民、僧侶らも武力により戦ったため、各地で戦乱が起こり、数多くの城や砦が築かれました。この戦乱の世は、戦国武将の織田信長が敵対する勢力を制圧し、続く豊臣秀吉、徳川家康が全国を平定したことにより終結し、江戸時代(17世紀~19世紀半)を迎えました。

江戸時代の250年間余りは戦争がほとんどない時代でしたが、かつての戦いの時代に関する記憶は受け継がれました。古城や合戦について関心を持ち、古城図や合戦図、合戦記を収集する人びとや、中には自ら古城図や合戦記などを制作し、他の人に伝えようとする人たちもいました。

江戸時代に作られた古城図や合戦図には、制作目的の違いなどにより、様々な形式や内容のものがあります。単に城跡の現況を描いた図もあれば、城の出入口などの防御施設も描き軍事的な構造を想像・復元した図なども見られます。布陣図には、実際に現地に行って描いた図の他、合戦記の記述のみで描いた図も存在します。また、合戦記にも様々な記述スタイルがあり、淡々と出来事を記述するものの他、物語(読み物)風になっているもの、制作者の倫理観などの思想的な要素が入り、歴史的な事実とは異なることが書かれたものもあります。

これら様々な要素を含んだ古城図や合戦図、合戦記などの情報は江戸時代にまとめられたものですが、それらは戦国時代の個々の城や合戦のイメージを構成する一部となり、私たちが持っている戦国時代の歴史像に大きな影響を与えることも少なくありません。

本展覧会では、豊臣秀吉と徳川家康の統一政権が戦国の世から生まれてくる過程で大きな節目となった合戦、すなわち、織田信長・徳川家康連合軍が浅井(あざい)氏・朝倉氏と戦った姉川の戦いと小谷城(おだにじょう)の戦い、羽柴(豊臣)秀吉が柴田勝家に勝利した賤ヶ岳(しずがたけ)の戦い、全国の武士が徳川家康と石田三成の下に分かれて戦った関ヶ原の戦いに関する絵図や合戦記を紹介し、江戸時代の人びとから見た戦国の城や合戦について考えたいと思います。

 

▼虎御前山古砦図 当館蔵(重要文化財 彦根藩井伊家文書のうち)

江戸時代

 

 

 

 

 

 

▼古城山昔咄聞集書 個人蔵(彦根市指定文化財 中村尚家文書のうち)

享保12年(1727年)

 

 

 

 

 

 

 

 

※その他

ギャラリートークと5月30日(土)に予定していましたテーマ展関連講座につきましては、新型コロナウィルスの感染症拡大防止のため開催しません。

5月23日から当面の間、コロナウイルス感染症拡大防止のため、県外からの来館はお控えいただく様にお願いしています。

名称
伝承のなかの戦国
-古城図・布陣図・合戦記-
会期
令和2年/2020年5月23日(土)~6月9日(火)
休館日
会期中無休
開館時間
午前8時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入場料
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