展覧会

「姫君の婚礼調度」

開催期間:令和8年/2026年9月18日(金)~10月19日(月)

江戸時代の生活は、さまざまな役割を果たす調度品で彩られていました。中でも、大名の調度は、棚や長櫃(ながびつ)などの収納具、膳(ぜん)や椀(わん)などの飲食具、身なりを整える鏡や化粧具など、その種類は多岐に渡ります。これらは当時の工芸技法を駆使して制作され、大名家にふさわしい格式や美意識が追求されました。

大名の調度を代表するものの一つが、姫君の婚礼の際に調えられた婚礼調度です。江戸時代、婚礼は家同士の結びつきを強める大切な行事であり、大名家では家の威信をかけて支度を調え、大揃いの婚礼調度を用意しました。嫁(とつ)ぎ先(さき)や実家の家紋(かもん)を配し、統一的な意匠で一揃いのものとして作るのが一般的で、金蒔絵による優美な文様表現が特徴です。

当館には、3人の女性の婚礼調度が伝えられています。13代直弼(なおすけ)に嫁いだ丹波亀山藩松平家6代の信豪(のぶひで)の娘昌子(まさこ、1835~85)と高松藩松平家世子頼聡(よりとし)に嫁いだ直弼の二女弥千代(やちよ、1846~1927)、14代直憲(なおのり)に嫁いだ有栖川宮幟仁(ありすがわのみやたかひと)親王の三女宜子(よしこ、1851~95)の婚礼調度です。

昌子の調度は、椀や皿、それらをのせる膳などから成る膳椀類や駕籠(かご)など4件が伝わります。弥千代の調度は、駕籠や茶弁当など4件と、雛道具85件が伝来しています。雛道具は婚礼調度のミニチュアで、実物さながらに精巧に作り込まれており、賑々しい婚礼支度の様子を今に伝えています。

宜子の調度は、飲食具や化粧具、碁盤、将棋盤など、雛道具ではない実物の調度としては最も多くまとまって22件が伝わっています。宜子の婚儀が執り行われたのは明治2年(1869)2月であり、明治時代に入ってからのことですが、種々の調度には江戸時代の余風がうかがえ、華麗な婚礼調度の魅力を余すところなく示しています。

本展では、井伊家伝来の婚礼調度が一堂に会します。姫君の婚礼を彩った華麗な調度の数々をご覧ください。

当館は、令和9年(2027)2月11日に開館40周年を迎え、これを記念し、約1年にわたり、全9回にわたる展覧会「シリーズ THE DAIMYO」を開催します。本展はその第5弾として開催するものです。

ギャラリートーク  
日 時:令和8年(2026年)9月26日(土) 午後2時~ *30分程度
会 場:彦根城博物館 展示室1
講 師:奥田晶子(当館学芸員)
その他:観覧料が必要

 

 

   【主な展示資料】

▼黒漆塗八丁字紋駕籠 1棹(作品リストNo.4)
縦91.0cm 横130.7cm 高124.2cm
江戸時代後期
本館蔵(井伊家伝来資料)

 

 

 

 

 

 

▼井伊直弼書状 長野義言宛 1通(作品リストNo.11)
縦16.1cm 横64.0cm
重要文化財 安政5年(1858)3月6日
本館蔵(彦根藩井伊家文書)

 

 

 

 

名称
「姫君の婚礼調度」
会期
令和8年/2026年9月18日(金)~10月19日(月)
休館日
会期中無休
開館時間
開館時間はこちらをご覧ください
入場料
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展示作品リスト


主な展示作品

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