江戸時代の最初から最後まで、ずっと井伊家が彦根の殿さまでした。
初代の井伊直政<なおまさ>は、徳川家康<とくがわいえやす>のそばで一緒に政治のことを考えたけらいです。直政は関ヶ原の戦いで活躍したことから、家康は彦根というだいじな場所を直政にまかせました。
その後、江戸時代260年を通じて、井伊家14代の殿さまは、徳川将軍をささえる大名<だいみょう>として、また彦根を治める藩主<はんしゅ>として活躍しました。中でも13代目の井伊直弼<なおすけ>は、江戸時代の終わりにアメリカなどが日本に開国するよう求めてきたとき、江戸幕府の大老<たいろう>という役職について、日本を開国にみちびいたリーダーとして有名です。