彦根城博物館では、学芸員養成課程履修者を対象に博物館実習を実施します。
当館での実習を希望の方は、以下の実施要項を確認の上、所定の手続きをおこなってください。
2023年1月19日
2023年1月16日
令和4年(2022年)12月、埋木舎(うもれぎのや)のご当主である大久保治男(おおくぼはるお)氏から彦根市(彦根城博物館)へ「彦根藩大久保家文書」(5,832件)をご寄贈いただきました。あわせて、同文書の一部を公開しますので、お知らせします。
なお、感謝状の贈呈式を、1月25日(水)13:30より当館講堂にて行います(一般の方はご参加いただけません)。
「彦根藩大久保家文書」は、旧彦根藩士である大久保孫左衛門(まござえもん)家に伝来した古文書です。同家は、大久保新右衛門(しんえもん)家3代目定能(さだよし)の二男員元(かずもと)が、貞享3年(1686)に井伊家4代直興(なおおき)の小姓に召し出されて、新たに取り立てられた家です。以後、明治維新を迎えるまで6代に渡り、井伊家に仕えました。また、同家は、井伊家13代直弼(なおすけ)が青年時代を過ごした埋木舎を明治4年(1871)に拝領し、調査・修理を経、平成3年(1991)より公開しています。
「彦根藩大久保家文書」の大きな特徴として、同家当主が、藩主やその一族の側近である側役や小納戸役などを務めたことに伴い伝来したと考えられる資料が数多く含まれている点が挙げられます。側役としての勤務記録や、彦根藩主の供を務めた際の配置図、藩主への上申を側役に取り次いでくれるよう依頼する藩士からの手紙、大久保家当主が作成に関わったと見られる井伊直元(なおもと、井伊家12代直亮〔なおあき〕の世子)の手紙の下書き、小納戸役として購入した様々な物品の代金受取証など、実務の具体的な様子を伝えるこれらの文書は貴重なものです。
「彦根藩大久保家文書」は、井伊家当主やその周囲の動きを具体的に知ることができ、「彦根藩井伊家文書」だけではわからない部分を補うことができる彦根藩研究の一級史料です。
展示室6
令和5年2月7日(火)まで
8件(展示作品リストはこちらをご覧ください)
【主な展示資料】
▼井伊直元書状下書 井伊直中宛
縦16.5㎝ 横42.6㎝
江戸時代後期 年未詳5月6日
▼御鷹頭取勤向諸事留
縦12.3㎝ 横34.1㎝
万延元年(1860)5月
2023年1月27日
彦根城博物館は、昭和62年(1987年)2月11日(市制施行記念日)に開館したことから、例年2月11日を開館記念日として特別イベントを実施しています。
今年もご来館のお客様に感謝の気持ちを込めて、くじ引き大会を行います。
令和5年(2023年)2月11日(土・祝)
午前8時30分から午後5時まで(最終入館は午後4時30分まで)
※ただし、くじ引きは記念品がなくなり次第終了します。
当日、展示をご観覧のお客様にくじ引きをしていただき、記念品をプレゼントします。
※くじ引きをしていただく際は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策のため、手指消毒ならびにソーシャルディスタンスの確保にご協力をお願いします。
・彦根屏風(ミニチュア)
・直弼かるた
・ひこにゃん関連グッズ
・彦根城博物館オリジナルグッズ 等
※新型コロナウイルス感染症の感染状況により、イベントの開催を中止する場合があります。その際は、改めてお知らせします。
2023年1月17日
彦根城博物館冠木門の修繕工事をおこないます。
博物館にお越しの際はお気を付けください。
修繕工事期間 1月23日(月)から3月14日(火)予定
この工事に伴いひこにゃんの登場場所が変更になります。
詳しくは下記ホームページをご覧ください。
2023年1月10日
2022年10月20日
令和4年11月10日(木)~12月6日(火)までの会期で、企画展「彦根藩井伊家の刀剣」を開催します。
江戸時代の大名は、名物をはじめとする多くの刀剣を有していました。本展では、当館が所蔵する井伊家伝来の刀剣と豊富な古文書を通して、彦根藩井伊家が所持していた刀剣の全容に迫ります。
ちらし表面・ポスター ちらし裏面
2022年10月7日
このたび、彦根城博物館で「井伊直政書状 酒井三郎右衛門尉宛」の寄贈を受けました。あわせてお披露目の公開をしますのでお知らせします。
井伊直政書状 酒井三郎右衛門尉宛
(いいなおまさしょじょう さかいさぶろうえもんのじょうあて)
点 数:1巻
法 量:(縦)16.6cm×(横)82.3cm
制作年代:年未詳(戦国時代)9月28日
※あわせて装幀されている石黒務(いしぐろつとむ)の解説文(後述)も展示
します。
中野修身(なかのおさみ)氏(71歳)。なお、母が酒井氏(ただし、江戸時代以降は「酒居」と苗字の字を改めています)の子孫にあたります。
彦根藩井伊家初代で、徳川家康のもとで活躍した井伊直政(1561~1602)が、酒井三郎右衛門尉に宛てた書状です。井伊氏と酒井氏は婚姻関係のある近しい一族だったと考えられ、江戸時代には井伊家の家臣になっています。
書状では、酒井から手紙や鮭を贈ってもらったことに直政が御礼を述べ、直政の煩いが治ったので下向するという直政自身の近況を伝えています。歴史的な事件と関わるような内容は見られませんが、直政からこのような書状を直接もらっていること自体が、井伊家と酒井氏との親しい関係を示していると言えましょう。
巻子には、明治23年(1890)に井伊直政書状について記した石黒務(1840~1906)の解説文もあわせて装幀されています。石黒務は、旧彦根藩士で、明治時代に地方の官職を勤めたのち、井伊家の近くで活動し、井伊家や彦根藩に関わる史料の収集・考察にも取り組んでいた人物です。石黒は、この解説文で、酒居氏は当初は直政の他の家臣とは違い客分であったため厚い待遇を受けていたこと、また、井伊直政が酒居氏に書状を送ったとしても怪しむことではなく、井伊直政の真蹟であることに疑いないことを述べています。
なお、この史料は旧彦根藩士の歴史研究者中村不能斎(なかむらふのうさい)により明治時代に翻刻されており(「中村不能斎採集文書(なかむらふのうさいさいしゅうもんじょ)」、東京大学史料編纂所所蔵)、以前からその存在は知られていました。今回その原本が発見された形になります。
井伊直政書状は戦国時代の書状の貴重な原本であり、石黒務の解説文も明治時代の歴史研究の活動も窺える史料として高い価値があります。
令和4年(2022年)10月7日(金)~12月6日(火)
開館時間:午前8時30分~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
彦根城博物館 展示室6(常設展「“ほんもの”との出会い」の会場内)
一般 500円(450円)
小・中学生 250円(170円) ( )内は30名以上の団体割引料金
*企画展と常設展「“ほんもの”との出会い」ともにご覧いただけます。
井伊直政書状、酒井三郎右衛門尉宛
石黒務解説文
2022年8月30日
令和4年10月8日(土)~11月7日(月)までの会期で、企画展「上田道三 ―彦根の歴史風景を描く―」を開催します。
上田道三(1908~84)は彦根に生まれ、京都や奈良で絵を学んだのち彦根に戻り、城郭や古民家等を愚直に描き続けた画家です。本展では、道三が描いた彦根の風景画を中心に、画壇で活躍した若き日の作品も展示し、その画業の全貌を紹介します。
ちらし表面・ポスター ちらし裏面
2022年7月14日
令和4年7月23日(土)~8月31日(水)までの会期で、企画展「彦根藩の足軽 ―歩兵たちの近世―」を開催します。
戦乱の世に、鉄砲や弓などで戦った歩兵の足軽。太平の世となった近世、彦根藩の足軽は日々の軍事鍛錬に加え、藩政の様々な実務を担い、幕末期には再び戦場で活躍しました。本展では、古文書や足軽の家に伝来した彼らの所持品などから、その多様な実態と特質に迫ります。
ちらし表面・ポスター ちらし裏面
図録も販売しております。
「彦根藩の足軽 ―歩兵たちの近世―」図録はこちら
2022年5月31日
彦根城博物館では、令和4年7月23日(土)から8月31日(水)までの会期で、企画展「彦根藩の足軽 ―歩兵たちの近世―」を開催します。
この展覧会は、近世に活躍した彦根藩の足軽の歴史的変遷を辿り、その実態に迫るとともに、他藩の足軽とは異なる特徴などを紹介するものです。
本展の関連事業として現地見学会とシンポジウムを開催します。ぜひ、ご参加ください。
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、展示および現地見学会等の関連イベントが変更または中止となる場合があります。最新の情報は、当館ホームページ等で随時通知します。
彦根市指定文化財である足軽組屋敷を特別に公開し、現在も残る足軽組屋敷の様子や町割りなどを、実際に現地を歩きながら紹介します。
■日 時 令和4年(2022年)8月6日(土)
第一部 午前 9時から午前10時30分
第二部 午前11時から午後 0時30分
※第一部と第二部は同内容
■講 師 渡邊弘俊氏(彦根辻番所の会会長)
北野智也 (当館学芸員)
■会 場 旧彦根藩足軽組屋敷(善利組・旧礒島家住宅)
(彦根市芹橋二丁目)ほか
■定 員 各部15名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
■参 加 費 300円(保険料・資料代)
■主 催 彦根城博物館
■共 催 彦根辻番所の会
■申 込
①彦根市電子申請サービス
申込ページはこちら
②往復はがき
往信の裏面に住所・氏名・電話番号・参加を希望する部を、返信の宛名面に住所・氏名を明記の上、以下の住所までお送りください。(お1人様1通)
〒522-0061
滋賀県彦根市金亀町1-1
彦根城博物館学芸史料課「足軽組屋敷現地見学会」係
■申込期間 令和4年(2022年)6月1日(水)~7月19日(火) *必着
外部講師として、日本近世史における代表的な足軽研究者の一人である森下徹氏、彦根辻番所の会として足軽組屋敷の保存・活用に尽力されている渡邊弘俊氏に登壇いただくほか、当館学芸員も登壇します。他藩との比較を通じて、彦根藩の足軽や足軽組屋敷の特徴について紹介します。
■日 時 令和4年(2022年)8月20日(土) 午後1時~午後4時30分
■講 師 森下徹氏 (山口大学教授)
渡邊弘俊氏(彦根辻番所の会会長)
北野智也 (当館学芸員)
■演 題 森下徹氏 「(仮)萩藩の足軽について」
渡邊弘俊氏「(仮)彦根の足軽組屋敷の保存と活用について」
北野智也 「(仮)彦根藩の足軽について」
■会 場 彦根城博物館能舞台正面見所
■定 員 65名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
■受 講 料 500円(展示の観覧には別途観覧料が必要です)
■主 催 彦根城博物館
■共 催 彦根辻番所の会
■申 込
①彦根市電子申請サービス
申込ページはこちら
②往復はがき
往信の裏面に住所・氏名・電話番号を、返信の宛名面に住所・氏名を明記の上、以下の住所までお送りください。(お1人様1通)
〒522-0061
滋賀県彦根市金亀町1-1
彦根城博物館学芸史料課「シンポジウム」係
■申込期間 令和4年(2022年)6月1日(水)~7月19日(火) *必着