〇このたび、「彦根藩史料叢書 侍中由緒帳」第16巻を刊行しました。この史料集は、江戸時代の彦根藩士の履歴史料「侍中由緒帳」を活字化したもので、第16巻となります。
〇「侍中由緒帳」は、当館が所蔵する重要文化財「彦根藩井伊家文書」に含まれ、江戸時代に彦根藩が藩士の人事を管理するために作成・活用した基本台帳で、藩士各家の当主の役職の任免や賞罰の履歴が記録されています。元禄4年(1691)、4代当主井伊直興の命により作成され、明治初年まで書き継がれました。藩士の実態はもちろん、彦根藩の歴史を知る上でも重要な基礎史料であるため、平成6年(1994)以来、刊行を継続しています。
〇本巻には中級クラスの藩士家42家を収録しており、史料本文を忠実に翻刻し、人名や重要な記事についての注を付しています。また、各家の概略をまとめた解説、各家の相続関係がわかる系図も収録しています。一例は内容紹介からご覧になれます。
〇本書は、当館ミュージアムショップで頒布します。当館への電話によるご購入も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
名 称:「彦根藩史料叢書 侍中由緒帳」第16巻
判 型:A5判
ページ数:395ページ
印 刷:単色刷り、上製本
〇既刊情報については「彦根藩史料叢書」のページをご覧ください。