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きんらんであしかりずみずさし
藩窯期を代表する絵付師鳴鳳(めいほう)の代表作。白地に、金泥を主体とした金襴手の技法で、胴部に芦と急降下する雁、蓋に雲に隠れる月を描いた共蓋水指です。芦の一枝が胴から蓋へと伸びる大胆な構図や、雁の羽毛に用いられた繊細な毛描きが見事な優品です。鳴鳳は、もと京都の寺侍で、彦根に来て湖東焼に携わり、数年して伊勢に去ったと伝えられています。