主な収蔵品

鉄漿筆箱

かねふでばこ

鉄漿筆箱 1式
縦33.0 横27.0 高13.0cm
江戸時代
井伊家伝来資料

14代井伊直憲(なおのり)(1848~1902)の正室に有栖川宮(ありすがわのみや)家から迎えられたの宜子(よしこ)所用の品で、お歯黒(はぐろ)を付ける筆一式を収納した箱です。宜子が、初めてお歯黒を付ける「鉄漿始(かねはじめ)」という成長儀礼を行った際に、その世話役である「鉄漿親(かねおや)」をつとめた叔母の精姫(あきひめ)から贈られたものです。精姫は有栖川家から、13代将軍徳川家定(いえさだ)の養女に入った人物で、この鉄漿筆箱の外箱には、徳川家の家紋の葵紋が散らされています。内箱には、吉祥を表わす松竹と鶴亀が葵紋とともに白一色で表わされ、中には、畳紙で包んだ4本の鉄漿筆が納められています。

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