たちびな
立雛 1対 |
男雛 高30.6 女雛 高24.7cm |
江戸時代 |
井伊家伝来資料 |
雛段などに立てかけて飾る立雛という種類の雛。13代井伊直弼(なおすけ)の息女弥千代が、安政5年(1858)、高松藩松平家世子頼聰(よりとし)に嫁ぐ際に調えた婚礼調度の一つです。衣装は紙製で、室町時代頃の形式の装束となっており、男雛は小袖と袴を着け、女雛は小袖に細帯を締めています。まるで団子に目鼻をつけたかのような顔は、次郎左衛門雛(じろうざえもんびな)という雛の形式に則ったもの。あどけない顔立ちが愛らしい一対です。