しゅうるしぬりもえぎいとおどしぬいのべにまいどうぐそく
朱漆塗萌葱糸威縫延二枚胴具足 1領 |
胴高39.5cm |
江戸時代 |
八木原太郎右衛門家伝来資料 |
彦根藩士の八木原家に伝来した1領。八木原(やぎはら)家は藩主側近の小納戸役(こなんどやく)等を務めた家で、本作を含めて計3領の朱具足が伝えています。本作は、朱漆塗の縫延胴と萌葱色の威糸(おどしいと)とのコントラストに加え、兜(かぶと)の(しころ)や面頬(めんぽお)の垂、袖、草摺を金色とした色鮮やかな具足です。胴の左脇に設けられた蓋付の袋は、薬品などを収めるもので鼻紙袋と言います。当世具足にまま見られるもので、装飾としての役割も担いました。