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そう めい さんわ
中国起源の13絃の箏。鎌倉時代に遡る古例です。作者の頼尊(らいそん)(1186~?)は、信貴山朝護孫子寺の僧で、笙の作者として著名でした。槽裏の銘には、「勤行の暇に作り三ヵ月でできあがった。律呂(楽律)がよく和すようにと願って三和と号す」とあります。箏は多くがキリ材製ですが、これはスギ材とみられ、古い時代の箏の製作を考える上で、貴重な作品です。