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りゅうてき めいふくはら
箱の蓋裏に、『集古十種』(古物を模写した図録、松平定信編、1800年刊)の抜き書きが記され、この笛が奈良の法隆寺伝来の「福原」であるとする体裁を取ります。銘からも察することができるように、平清盛所愛の笛と伝えます。笛筒は、江戸時代に人気の高かった蒔絵師、山田常嘉(じょうか)の手になります。梨地に蝶の蒔絵を施した精緻な作。