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しょう めいきり
行円(ぎょうえん)は鎌倉時代を代表する笙の制作者のひとり。奈良県の西部、生駒山地に位置する信貴山朝護尊子寺の僧でした。この笙も外箱に「調子吉(ちょうしよし)」とみえ、行円作の笙が奏者の間で高い評価を得ていたことを窺わせます。匏には、桐が蒔絵で散らされ、箱にも桐があらわされています。京都の紫野・大徳寺から出たと伝えます。