ごじょうしよりあいとめちょう
御城使寄合留帳 |
重要文化財 |
縦27.9 横19.5cm |
江戸時代 享和3年(1803)5月 |
彦根藩井伊家文書 |
享和3年(1803)、11代井伊直中が将軍家の「御内用」のために干し牛肉1箱を献上しました。その際に、干し牛肉の製法を記した書付を幕府老中に提出しました。この古文書は、彦根藩の御城使役(ごじょうしやく)(江戸城に出仕し、幕府と彦根藩の連絡を職務とした彦根藩士)が製法の書付の文章を書き留めたもので、加工方法がわかります。干し肉は寒中に製造すべきとされ、肉を割(さ)き、清水に漬け、その後に蒸して、糸に繋ぎ陰干しにするとします。寒中も時期以外での製造では損じてしまうと述べられています。