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いせものがたり
井伊直弼(なおすけ)書写本。諸書を繙きながら一言一句を漏らさず徹底して学んだ跡がうかがえます。引用した書は多岐にわたり、源氏物語をはじめ竹取物語、枕草子、蜻蛉日記、万葉集、古今集、日本書紀、和名抄(わみょうしょう)、白氏文集、法華経等々。その書風から、世子になる前の埋木舎時代のものとみられます。