主な収蔵品

宮王肩衝茶入

みやおうかたつきちゃいれ

宮王肩衝茶入 1口
大名物
高9.6 口径4.6cm
中国・宋時代
井伊家伝来資料

丸みのある肩を持ち、頸部下辺と胴の中央に彫り筋をめぐらし、紫褐色の釉薬の上から黒飴釉を流し掛けています。室町幕府8代将軍足利義政旧蔵の大名物(おおめいぶつ)とされ、越前朝倉九郎左衛門(あさくらくろうざえもん)が所持、宮王三郎大夫(みやおうさぶろうだゆう)に伝えられたことから「宮王」の名で呼ばれました。のち天正11年(1583)、織田信長や豊臣秀吉の下で名物茶器蒐集を主導した松井友閑(まついゆうかん)から秀吉へ献上され、慶長20年(1615)の大坂城落城の際、徳川家康が入手、戦功の賞として2代直孝(1590~1659)が拝領しました。井伊家累代の重宝として知られています。

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