のうめん はんにゃ
能面 般若 1面 |
井関家重作 |
木造(ヒノキ材)・彩色 |
面長21.1cm |
江戸時代 |
井伊家伝来資料 |
嫉妬する女性の怨霊をあらわす面。2本の角を額に生やし、恨みの復讐を企てようとする激しい怒りの表情ですが、ただ恐ろしいばかりではなく、品位も要求されます。家重(いえしげ)(? ~1657)は江戸時代前期の名人といわれる面打で、河内大掾(かわちのだいじょう)を受領したので、「河内」と通称されます。面裏には「天下一河内」の焼印と、右の額の部分に、家重の知らせ鉋である半放射状の浅い彫り込みがあります。