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のうめん わかおんな
文字どおり、若い女の面。増女の1種で、もっぱら観世流で用いられました。江戸時代前期の名人、井関家重(いせきいえしげ)が創出したという伝えがあります。理性的で品のある顔立ちにつくられ、艶やかさをも併せ持ちます。彫法、彩色ともに優れた技量を見せ、完成された女面の美が感じられます。面裏に「哥」の刻銘があり、緑青が埋められていますが、何のサインなのかは明らかでありません。