のうめん こひめ
能面 小姫 1面 |
是閑吉満作 |
木造(ヒノキ材)・彩色 |
面長21.0cm |
桃山時代 |
井伊家伝来資料 |
若い女の面としては「小面」が代表格ですが、表情の微妙なニュアンスの違いから多くの類面があります。中でも小姫は明るく華やか。面裏に緑青を埋め込んだ「天下一是閑(ぜかん)」の焼印と、「毛利又四郎殿所持の小姫と同形」との銘記があります。是閑(?~1616)は桃山期を代表する面打ちで、豊臣秀吉から「天下一」の号を許されました。毛利又四郎は、長州藩と長府藩の毛利家歴代のなかに何人かいるので誰であるかは特定できません。