すおう(あさじりゅうすいにふなとみずくさもんよう)
素襖(浅葱地流水に鮒と水草文様) 1領 |
丈94.8 裄92.5cm |
江戸時代 嘉永2年(1849) |
井伊家伝来資料 |
浅葱の地色を水に見立て、流水に遊ぶ鮒と水草とを配する涼しげな1領。地色は同じ浅葱でも肩は濃いめに、裾は明るくと染め分けて深みを与えています。文様はいったん白揚げとし、鮒や水草には筆を加えて描絵としますが、流水は白揚げのまま。ひそやかな水の動きを感じさせ、巧みな造形効果をあげています。畳紙に「従相公様御拝領(しょうこうさまよりごはいりょう)」とあります。加賀・前田家伝来。