おきなかりぎぬ(ちゃじななめたけごうしほうおうまるきりきくことぶきじもんよう)
翁狩衣(茶地斜竹格子鳳凰丸桐菊寿字文様) 1領 |
丈155.7 裄106.3cm |
江戸時代 天保14年(1843) |
井伊家伝来資料 |
この世に大いなる祝福をもたらす「翁」専用の翁狩衣には、通常は蜀江(しょっこう)文様が用いられます。しかし、この1領は竹格子を割付け、交点には寿字や鳳凰文、菊文を配し、地間を桐や竹で埋めています。日本風にアレンジしていますが、連続割付文様としての性格はなお継承され、寿福性を失つていません。畳紙に、「宝生太夫方ニ有之候形(ほうしょうだゆうかたこれありそうろうかたち)」とあります。加賀・前田家伝来。