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のうめん ちゅうじょう
平安時代の歌人、在原業平(ありわらのなりひら)の相貌を表現したという若い男の面。いかにも王朝の貴公子らしい気品と繊細さを感じさせます。眉間に寄せた2本の皺に一抹の哀愁が漂よいます。面裏に緑青を埋め込んだ「天下一是閑(ぜかん)」の焼印があり、名工是閑(?~1616)の作と知られます。鳥取・池田家伝来。