すりはく(あさぎじやりうめとしっぽうつなぎもんよう)
摺箔(浅葱地槍梅と七宝繋文様) 1領 |
丈144.0 裄70.5cm |
江戸時代 |
井伊家伝来資料 |
裂地は中国・清朝の浅葱の緞子。松竹梅や柘榴(ざくろ)などの各種の折枝と、書体を幾通りかに変えた寿の字を織りあらわします。これに銀箔で、上半身には槍梅を摺り、下半身には花菱をおさめた七宝を散らします。緻密に配された梅の枝には、可憐な花と斜めにのびる小枝がそえられて空間を埋め尽くしています。時代を経て変色した銀が微妙な味わいをみせて興趣を添えます。