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しちょうず
鷹は、その勇猛精悍な性格が戦国期の気風に合致し、数多くの作品に登場します。ここでは、鷹が鶴を捕らえたその瞬間、緊迫した一瞬を表現しています。右には、松樹の上から様子を窺うもう1羽の鷹が配され、一層の緊張が感じられます。画面右下に「元信」の朱文鼎印が押されますが、後印と考えられます。元信よりは狩野山楽(かのうさんらく)(1559~1635)の画風に近いと見る説もあります。