ひゃっかふ
百華賦 1巻 |
森川許六筆 |
紙本淡彩 |
縦18.3cm |
江戸時代 宝永元年(1704) |
井伊家伝来資料 |
梅・桜にはじまる30余種の花をおもに女性に例えた戯文に、軽快で洒脱な画を添えた巻物。森川許六(もりかわきょりく)(1656~1715)は彦根藩士。松尾(まつお)芭蕉(ばしょう)の代表的な弟子のひとりで、俳人として活躍する一方、画を狩野探幽(かのうたんゆう)または安信(やすのぶ)に学んだといわれています。芭蕉は、自身は許六から画を習ったと言っています。本作品は、詩歌俳諧の風雅と絵とは一致するという許六の思想が結実したといえる、彼の代表作。同工の作品が数本現存し、所望されることが少なくなかったことがうかがえます。