ぐんばやゆうず
群馬野遊図 1幅 |
佐竹永海筆 |
絹本著色 |
縦47.7 横122.7cm |
江戸時代 |
井伊家伝来資料 |
見晴らしのよい緑野を舞台に、あるいは走り、寝そべり、戯れ、川を渡る多数の馬。1種類の動物をとりあげて様々な姿態を描き分ける例はしばしば見受けられます。佐竹永海(さたけえいかい)(1803~74)は、奥州会津出身で江戸で活躍した絵師。関東画壇の雄、谷文晁(たにぶんちょう)の門に学び、12代井伊直亮(なおあき)のときに彦根藩御用絵師に取り立てられ、藩の終焉まで御用を続けました。師同様、多彩な画風で描く力量を持ち合わせており、御殿(ごてん)の障壁画から藩主のプライベートコレクションの制作まで、さまざまな御用をつとめています。