いせものがたり
伊勢物語 1冊 |
三条西実隆筆 |
紙本墨書 |
縦16.4 横16.4cm |
室町時代 明応7年(1498) |
井伊家伝来資料 |
平安時代の歌物語。本作品は、初段が「昔、男初冠(ういこうぶり)して」で始まる「初冠本」の写本です。明応7年(1498)8月上旬、鎌倉時代の歌人・藤原定家(ふじわらのていか)の自筆写本を三条西実隆(さんじょうにしさねたか)(1455~1537)が書写し、越前朝倉家に伝えられました。実隆は、宗祇(そうぎ)から古今伝授(こきんでんじゅ)を受け、多くの古典の書写や有職故実の保存などにもつとめた当代随一の文化人で、能書家としても名高い人物です。