ぶせんてかがみ
武仙手鑑 1帖 |
狩野常信筆 |
絹本著色 |
各縦17.0 横14.9cm |
江戸時代 |
井伊家伝来資料 |
中国の書物『武仙』によって、代表的武将を手鑑形式の1帖にまとめたもの。周代初期の太公望(たいこうぼう)から、三国期の諸葛亮(しょかつりょう)や関羽(かんう)、南宋の韓世忠(かんせいちゅう)までの36人を描いています。幕府の御用絵師である木挽町(こびきちょう)狩野(か のう)家2代の狩野常信(つねのぶ)(1636~1713)の筆。「養朴」の印から、剃髪して名を改めた慶安3年(1650)以降の制作と考えられます。手堅い筆法で、いかにも常信らしい作品といえます。