主な収蔵品

和歌懐紙「重陽詠菊叢競芳」

わかかいし

和歌懐紙「重陽詠菊叢競芳」 1幅
知仁親王筆
紙本墨書
縦34.1 横50.3cm
室町時代
井伊家伝来資料

邪気を払い長寿を願う重陽の節句に、菊を題材として詠んだ和歌。知仁(ともひと)親王(1496~1557)は、後の後奈良(ごなら)天皇。大永6年(1526)に践祚、朝廷の最も衰微した戦国期に、朝儀復興を切に願いました。学問を好み、古典を吉田兼右(よしだかねみぎ)や三条西実隆(さんじょうにしさねたか)、同公条(きんえだ)に学び、多くの文筆、和歌をのこしてます。書体は、仮名漢字いずれも、骨格の確かな堂々たる風格を持っています。
重陽詠菊叢競芳和歌
無品知仁親王
にほ(匂)ひけり見しはいろ(色)なき百種の
花の中にもけふ(今日)のしらぎく(白菊)

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