かちょうず
花鳥図 2幅 |
曹明周筆 |
絹本著色 |
各縦157.0 横85.1cm |
中国・明時代 |
井伊家伝来資料 |
右幅は金木犀(きんもくせい)・芙蓉(ふよう)・菊などの秋の花と山鵲(さんじゃく)、左幅は梅・薔薇・水仙などの春の花と鵲(かささぎ)を組み合わせています。太湖石(たいこせき)の穴から花弁をのぞかせたり、萼(がく)を正面からとらえるなど、技巧的・装飾的な印象を受けます。作者の曹明周は中国明代の安徽省の人で、花鳥画を得意としたといいます。総長3メートル近くにもなる大幅で、御殿の書院を飾るにふさわしい唐物の掛幅です。