しきかちょうず(みすびょうぶ)
四季花鳥図(御簾屏風) 6曲1双 |
紙本金地著色 |
各縦155.7 横364.0cm |
江戸時代 |
井伊家伝来資料 |
屏風に御簾をはめこんだ珍しい意匠。金地を背景に艶やかな色彩で30種以上の四季折々の花木および草花、10種以上の鳥を配し、御簾自体にも大輪の草花を描き込み、装飾性に富んだ絢爛たる画面を形成しています。瞬間的に季節を切り取るのではなく、向かって右から左へと季節の推移をあらわすのは、日本の伝統的な絵画の特色の1つ。修理の際に確認された縁裏の墨書によると、寛政12年(1800)2月、東新町の大工惣十郎が打つとあり、彦根で表具されたと考えられます。