たち めいくにむね(びぜんにだい)
太刀 銘国宗(備前二代) 1口 |
重要文化財 |
刃長70.0 反り2.5cm |
鎌倉時代 |
井伊家伝来資料 |
細身で長身、腰反(こしぞ)りの太刀。鍛(きたえ)は板目肌(いためはだ)流れて肌が立ち、映り立ちます。刃文は小丁子(こちょうじ)、逆丁子(さかちょうじ)を交え小沸(こにえ)つき、鋒(きっさき)は猪首(いくび)風(ふう)で、帽子は直(すぐ)に丸く、茎(なかご)は生(う)ぶで「国宗」の銘を切ります。この国宗は、3代続いた備前直宗派の2代のものと鑑せられています。2代は鎌倉時代中期に活躍しました。伝来では、天正18年(1590)の小田原北条氏攻めの一番鑓(やり)の褒賞として、井伊直政(なおまさ)から家臣へ与えられ、のちに再び井伊家へ進上されたといいます。