主な収蔵品

朱漆塗蛭巻鞘大小拵

しゅうるしぬりひるまきさやだいしょうこしらえ

朱漆塗蛭巻鞘大小拵 1腰
総長(大)101.3 (小)63.9cm
桃山~江戸時代初期
井伊家伝来資料

2代井伊直孝(なおたか)の陣拵と伝える大小拵。柄(つか)の鮫皮も朱塗とし、「井伊の赤備え」として誂えたものとみられます。鞘には金属の薄板を螺旋状に巻きつけて漆を塗り、鞘尻には蕨手(わらびて)文の金具をつけています。柄の縁(ふち)下の木地には墨書で3代井伊直澄(なおすみ)の幼名の「かめの介様」等の文字が記されることから、直澄若年の指料(さしりょう)とも考えられます。朱と黒との鮮やかなコントラスト、シンプルでありながら大胆な形状の鐔(つば)など、桃山の気風を十二分に伝える作。

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