わきざし おもてめい つだえちぜんのかみすけひろ うらめい かんぶんじゅうさんねんはちがつじつ
脇指 表銘 津田越前守助広 裏銘 寛文十三年八月日 1口 |
刃長50.8 反り1.2cm |
江戸時代 寛文13年(1673) |
井伊家伝来資料 |
中鋒(ちゅうきっさき)、小板目肌(こいためはだ)がよく約(つ)んだ地沸(じにえ)の細かいきれいな鍛(きたえ)に、刃文は匂(におい)深い中直刃(ちゅうすぐは)で、匂口(においぐち)がよく冴(さ)えています。津田越前守助広は井上真改(いのうえしんかい)と並ぶ大坂鍛冶(かじ)の名工。大波のうねりを表現したような濤瀾乱(とうらんみだれ)の刃文を創始しましたが、この刀に見られるような直刃も得意としました。茎(なかご)銘は、表は「角津田」と呼ばれる楷書、裏は行書の字体で切った、助広37歳の作。