きんなしじかぶまきえらでんくら
金梨地蕪蒔絵螺鈿鞍 1背 |
前輪高20.8 後輪高19.4cm |
江戸時代 享保4年(1719) |
井伊家伝来資料 |
金梨地に蕪を銀打出被(ぎんうちだしかぶ)せで、葉を金高蒔絵と螺鈿技法で大胆にあらわしています。蕪は頭(かぶ)に通ずることから、武家の間では古来縁起物とされました。安政5年(1858)、13代井伊直弼(なおすけ)が14代将軍徳川家茂(いえもち)より手ずから拝領したもので、8代将軍徳川吉宗(よしむね)の常用の品で、以降の将軍にも用いられたといいます。居木(いぎ)裏には「享保4年6月吉日」「政長(花押)」の刻銘が入ります。