わきざし めい ながそねおきさとにゅうどうこてつ
脇指 銘長曽祢興里入道乕徹 1口 |
刃長50.9 反り0.7cm |
江戸時代 |
井伊家伝来資料 |
13代井伊直弼(なおすけ)の指料(さしりょう)で、粟田口一竿子忠綱(あわたぐちいっかんしただつな)の太刀の小刀にあてられたもの。鍛(きたえ)は小板目肌(こいためはだ)がよく約(つ)み、地沸(じにえ)細かく入り、刃文はのたれに互(ぐ)の目(め)交じり、茎(なかご)は生ぶで乕徹の銘を切ります。長曽根虎徹(ながそねこてつ)は新刀第一の名工。もとは越前の甲冑師でしたが、明暦初年頃(1655頃)に、50歳ほどで江戸へ出て刀鍛冶(かたなかじ)となりました。虎徹が新刀第一の名声を得たのは、鍛の良さと切れ味の鋭さによります。この作は、銘の字体から寛文5年(1665)頃の作とみられます。