2020年7月28日
このたび、彦根城博物館玄関の正面展示ケースにおいて、「復元刀剣 太刀(国宗写)」を公開を開始しました!
◆公開作品◆
復元刀剣 太刀(国宗写)(たち(くにむねうつし))
法 量:刃長 70.2㎝ 反り 2.4㎝
作 者:北川正忠(きたがわまさただ、刀剣作家)
今回、復元の対象とした作品は、彦根城博物館が所蔵する刀剣の代表的な1口(ふり)である太刀 国宗です。この太刀は、彦根藩井伊家初代の直政(なおまさ、1561~1602)所持と伝えるもので、鎌倉時代に備前国(びぜんのくに、現 岡山県東部)で活躍した刀工の国宗(二代)によって制作されました。
復元刀剣は、現在の姿を忠実に写した複製品(レプリカ)とは異なり、現在の作品の状態から制作当初の姿を想定して、本来の姿に近づけた刀剣です。そのため、復元にあたっては、今日に至るまでの研磨による研ぎ減りを考慮し、その分の長さや幅、厚みを加えて制作しました。復元刀剣の制作は、滋賀県に拠点を置き、全国的に活躍する刀剣作家であり、備前風の作品制作に精通している北川正忠氏に鍛刀いただきました。
【復元刀剣 太刀(国宗写)】
【復元刀剣の元となった太刀】
重要文化財 太刀 銘 国宗(備前二代) 刃長:70.0㎝ 反り:2.4㎝
◆刀剣作家 北川正忠氏 プロフィール◆
北川氏は、昭和54年(1979)に滋賀県東近江市(旧八日市市)生まれで、平成14年(2002)に大阪芸術大学写真学科を卒業後、刀匠 宮入法廣(みやいりのりひろ)氏(長野県無形文化財)に師事。平成21年(2009)の新作名刀展での優秀賞および新人賞を皮切りに、優秀賞を度々受賞し、令和元年(2019)度の現代刀職展では高松宮記念賞を受賞。また同年、滋賀県東近江市「文化賞」および「社会功労表彰」を受賞しました。北川氏の師である宮入氏は、備前刀に倣った作品制作を得意とした隅谷正峯(すみたにまさみね)氏(人間国宝)の下で修行を積まれ、その作風は北川氏にも受け継がれています。
◆公開場所◆
彦根城博物館 玄関 正面展示ケース
*常設展示として開館時間中は常時ご覧いただけます。
開館時間:午前8時30分~午後5時(ただし入館は午後4時30分まで)
2020年5月3日
このたび、当館で「彦根城博物館研究紀要」第30号を刊行しました。この紀要には、当館学芸員の日頃の研究結果をまとめた資料紹介3編を収録しています。
本書は、当館ミュージアムショップで頒布します。当館への電話によるご購入も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
名 称:「彦根城博物館研究紀要」第30号
判 型:B5判
ページ数:80ページ(+口絵4ページ)
印 刷:単色印刷(口絵はカラー印刷)
収録論文:
(1)資料紹介 「井伊家伝来の舞楽装束および舞具、舞楽面について」 茨木 恵美
(2)資料紹介 「彦根藩足軽の系譜史料」 早川 駿治
(3)資料紹介 「井伊家伝来古文書(近代文書)
『第壱号 彦根御料地 彦根城一件留』」 蔭山 兼治
詳しくは「彦根城博物館研究紀要」のページをご覧ください。
2020年4月10日
〇このたび、「彦根藩史料叢書 侍中由緒帳」第16巻を刊行しました。この史料集は、江戸時代の彦根藩士の履歴史料「侍中由緒帳」を活字化したもので、第16巻となります。
〇「侍中由緒帳」は、当館が所蔵する重要文化財「彦根藩井伊家文書」に含まれ、江戸時代に彦根藩が藩士の人事を管理するために作成・活用した基本台帳で、藩士各家の当主の役職の任免や賞罰の履歴が記録されています。元禄4年(1691)、4代当主井伊直興の命により作成され、明治初年まで書き継がれました。藩士の実態はもちろん、彦根藩の歴史を知る上でも重要な基礎史料であるため、平成6年(1994)以来、刊行を継続しています。
〇本巻には中級クラスの藩士家42家を収録しており、史料本文を忠実に翻刻し、人名や重要な記事についての注を付しています。また、各家の概略をまとめた解説、各家の相続関係がわかる系図も収録しています。一例は内容紹介からご覧になれます。
〇本書は、当館ミュージアムショップで頒布します。当館への電話によるご購入も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
名 称:「彦根藩史料叢書 侍中由緒帳」第16巻
判 型:A5判
ページ数:395ページ
印 刷:単色刷り、上製本
〇既刊情報については「彦根藩史料叢書」のページをご覧ください。
2020年4月30日
新型(しんがた)コロナウイルスがひろがって、学校や図書館(としょかん)、博物館(はくぶつかん)などがお休みになっています。そこで、おうちで長くすごすみなさんに、彦根城博物館(ひこねじょうはくぶつかん)のことをしょうかいしたいと思います。
みなさんは、彦根城博物館が、むかし彦根城(ひこねじょう)の中にたっていた御殿(ごてん)と同じかたちにつくられていることを知っていますか?この御殿(ごてん)の名前は表御殿(おもてごてん)といい、殿様(とのさま)が仕事をする場所(ばしょ)であり、殿様がくらす場所でもありました。『たんけん!!彦根城表御殿』という本で、表御殿のようすをくわしく見てみましょう。
ほかにも、「探検しよう!彦根城博物館」では、「御座之御間(ござのおんま)」や「御亭(おちん)」という殿様がくつろいだ場所や、「茶室(ちゃしつ)」、「庭(にわ)」のようすを見ることができます。さらに、「能舞台(のうぶたい)」をクリックすると、舞台のうえからのまわりのけしきを見ることができ、本当に能舞台にたっているような気分(きぶん)になれます。
おうちから出られるようになったら、ぜひ、ほんものの博物館をたんけんしにきてくださいね。
◇もっと知りたい人は、ここをみてね!お城や殿様について紹介しています。
2020年3月13日
新型コロナウイルスの影響で学校や図書館、博物館がお休みとなり、お家で過ごす時間が長くなったみなさんが、少しでも楽しい時間を過ごせるように、博物館がつくった『江戸時代の彦根を知ろう!』という本から彦根の歴史を紹介します。気軽に見てくださいね ^^
江戸時代、彦根城の殿様は井伊家でした。お城や殿様のことを見てみましょう。
もっと知りたい人は・・・
博物館ホームページ「探検しよう!彦根城博物館」を見てください。
2020年3月1日
2020年1月31日
彦根城博物館では、学芸員養成課程履修者を対象に博物館実習を実施します。
当館での実習を希望の方は、以下の実施要項を確認の上、所定の手続きをおこなってください。
2019年9月25日
令和元年10月1日から、下記のとおり、彦根城博物館の画像資産利用料の改定を行います。
これは、消費税率が10%に引き上げられる予定であることにあわせ、業務コストを反映した適正な料金設定となるように見直すものです。
よろしくご理解のほどお願い申し上げます。
(改定前)1点1回につき2,700円 → (改定後)1点1回につき3,500円
令和元年10月1日以降に受理した画像資産利用(掲載)申込書から適用します。
※画像資産利用(掲載)問い合わせ用紙が9月中に届いても、画像資産利用(掲載)申込書が10月1日以降に届いた場合は、改定後の料金が適用されます。
当館の所蔵資料の画像利用については画像利用申請のページをご覧ください。
2021年1月29日
彦根城博物館では、学芸員養成課程履修者を対象に博物館実習を実施します。
当館での実習を希望の方は、以下の実施要項を確認の上、所定の手続きをおこなってください。